北川チャン族自治県(ほくせん-チャンぞく-じちけん)は中華人民共和国四川省綿陽市に位置する自治県。四川盆地に位置する綿陽市街とは、龍門山脈で隔てられている。 2008年5月12日の四川大地震で大きな被害を受け、人的被害や移住などにより人口や行政区画などに大きな変化があるものと思われる。この地震で、北川県の中心である曲山鎮から湔江(涪江の支流)を数km上流へ向かったところで大規模な山崩れがおき、唐家山堰塞湖という堰止湖が出現した。堰止湖が決壊する危険から、北川県をはじめ綿陽市など下流の広い範囲で避難命令が出、軍が出動して1か月に渡り湖からの排水を行った。 現在は活断層上に位置する元の曲山鎮は放棄され、崩壊した市街地をそのままの姿で展示する防災メモリアルパーク化されている。元の位置から20キロほど離れた位置に新たな県政府所在地が建設され、ほぼ移動は完了している。