『モナ・リザ』(伊: La Gioconda, 英: The Mona Lisa)は、ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画『モナ・リザ』の複製である。クルミ材のパネルに油彩。このバージョンの優れた品質は風景を覆っていた黒い絵具層の除去を含む修復作業の後に明かとなった。絵画の調査によると、ルーヴル美術館の『モナ・リザ』に確認される修正の痕跡と同じ要素がプラド美術館版の複製の、特に左肩、右腕の袖などに存在することが判明している。つまりレオナルド・ダ・ヴィンチの工房で師の監督のもと、本人かあるいは彼の弟子の1人によって、ルーヴル美術館のオリジナルと同じようにプラド美術館のバージョンもまた変更されたと思われる。しかし一部の専門家は本作品の制作にレオナルド・ダ・ヴィンチが直接関与したことを否定している。1666年に「Mujerde la mano de Dabinci」としてスペイン王室のコレクションに記録され、19世紀以降、マドリードのプラド美術館に所蔵されている。