トイレ遺構(トイレいこう)もしくは便所遺構(べんじょいこう)とは、発掘調査や考古学研究の結果、過去にトイレ(便所)として利用されたことが明らかとなった遺構。今日確認されている世界最古のトイレは、イラクに所在する古代メソポタミア文明のアッカド王朝時代のテル・アスマルの遺跡(エシュヌンナ)から発見された紀元前2200年頃の水洗式トイレである。日本のトイレ遺構の確認は、1980年(昭和55年)に一乗谷朝倉氏遺跡で金隠しが発見されたことが始まりである。