エール(’ēl , エルとも音写)は、セム語派に於いて最も普通に用いられる神を指す言葉。複数形はエロヒム (Elohim) で「神々」の意だが、オリエントでは神格や王権を複数形で表わすことがあるため、旧約聖書では唯一神「ヤハウェ」の尊称として「エロヒム」が用いられている。なお、エールはヘブライ語形で、アラビア語形ではイラーフ(ilāh)、ウガリット語形やアッカド語形でイル(il [’ilu])等という。この名は恐らく「強くある」と言う意味の語根「’wl」に由来すると考えられている。ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルなどヘブライ語由来の天使の名に含まれる「-エル」はこの語に因む。 またこの言葉は普通名詞として「神」を指すほか、神の中の神である最高神の名称として固有名詞的にも用いられる。ウガリット神話の最高神イルや古代アラブの最高神アッラーフがこれに相当する。

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  • エール(’ēl , エルとも音写)は、セム語派に於いて最も普通に用いられる神を指す言葉。複数形はエロヒム (Elohim) で「神々」の意だが、オリエントでは神格や王権を複数形で表わすことがあるため、旧約聖書では唯一神「ヤハウェ」の尊称として「エロヒム」が用いられている。なお、エールはヘブライ語形で、アラビア語形ではイラーフ(ilāh)、ウガリット語形やアッカド語形でイル(il [’ilu])等という。この名は恐らく「強くある」と言う意味の語根「’wl」に由来すると考えられている。ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルなどヘブライ語由来の天使の名に含まれる「-エル」はこの語に因む。 またこの言葉は普通名詞として「神」を指すほか、神の中の神である最高神の名称として固有名詞的にも用いられる。ウガリット神話の最高神イルや古代アラブの最高神アッラーフがこれに相当する。 (ja)
  • エール(’ēl , エルとも音写)は、セム語派に於いて最も普通に用いられる神を指す言葉。複数形はエロヒム (Elohim) で「神々」の意だが、オリエントでは神格や王権を複数形で表わすことがあるため、旧約聖書では唯一神「ヤハウェ」の尊称として「エロヒム」が用いられている。なお、エールはヘブライ語形で、アラビア語形ではイラーフ(ilāh)、ウガリット語形やアッカド語形でイル(il [’ilu])等という。この名は恐らく「強くある」と言う意味の語根「’wl」に由来すると考えられている。ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルなどヘブライ語由来の天使の名に含まれる「-エル」はこの語に因む。 またこの言葉は普通名詞として「神」を指すほか、神の中の神である最高神の名称として固有名詞的にも用いられる。ウガリット神話の最高神イルや古代アラブの最高神アッラーフがこれに相当する。 (ja)
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  • エール(’ēl , エルとも音写)は、セム語派に於いて最も普通に用いられる神を指す言葉。複数形はエロヒム (Elohim) で「神々」の意だが、オリエントでは神格や王権を複数形で表わすことがあるため、旧約聖書では唯一神「ヤハウェ」の尊称として「エロヒム」が用いられている。なお、エールはヘブライ語形で、アラビア語形ではイラーフ(ilāh)、ウガリット語形やアッカド語形でイル(il [’ilu])等という。この名は恐らく「強くある」と言う意味の語根「’wl」に由来すると考えられている。ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルなどヘブライ語由来の天使の名に含まれる「-エル」はこの語に因む。 またこの言葉は普通名詞として「神」を指すほか、神の中の神である最高神の名称として固有名詞的にも用いられる。ウガリット神話の最高神イルや古代アラブの最高神アッラーフがこれに相当する。 (ja)
  • エール(’ēl , エルとも音写)は、セム語派に於いて最も普通に用いられる神を指す言葉。複数形はエロヒム (Elohim) で「神々」の意だが、オリエントでは神格や王権を複数形で表わすことがあるため、旧約聖書では唯一神「ヤハウェ」の尊称として「エロヒム」が用いられている。なお、エールはヘブライ語形で、アラビア語形ではイラーフ(ilāh)、ウガリット語形やアッカド語形でイル(il [’ilu])等という。この名は恐らく「強くある」と言う意味の語根「’wl」に由来すると考えられている。ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルなどヘブライ語由来の天使の名に含まれる「-エル」はこの語に因む。 またこの言葉は普通名詞として「神」を指すほか、神の中の神である最高神の名称として固有名詞的にも用いられる。ウガリット神話の最高神イルや古代アラブの最高神アッラーフがこれに相当する。 (ja)
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  • エール (神) (ja)
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