黒羽・ウドヴィン事件(くろばウドヴィンじけん)は、1995年に発覚したロシア対外情報庁(SVR,旧KGB第一総局)に所属する朝鮮系ロシア人の非合法工作員が、KGBののサポートを受けて、1965年6月に福島県郡山市内で失踪した歯科技工士黒羽一郎という日本人男性に背乗りでなりすまし、日本国内外で30年以上にわたり、在留米軍情報や日本の最先端の半導体情報、カメラのレンズの技術などの各種情報収集活動していたスパイ事件である。黒羽一郎事件とも呼ばれる。1975年に朝鮮系ソ連人の「黒羽一郎」と結婚した6歳下の日本人妻もソ連側との暗号通信や捜査員らの顔写真を撮るなどスパイとして活動していたが、「黒羽一郎」やウドヴィンが逮捕出来なかったため、未解決事件として知られる。