青蔵公路(せいぞうこうろ)はチベット高原を横断する道路の一つである。109国道の一部であり、青蔵鉄路開通前は青蔵線(せいぞうせん)と呼ばれていた。基点は青海省西寧市で終点はチベットラサ市、ゴルムド市までは青海湖の南を通り鉄道と離れているが、ゴルムドからラサの間は青蔵鉄路とほぼ平行している。道路の平均高度は海抜4500mで雪線を超えているが、他のチベットへの道路(新蔵公路と川蔵公路)に比べれば道路状況は安定している。青蔵公路の建設は主に人民解放軍により行われた。当時の指導者は慕生忠将軍で青蔵公路の父と称されている。道路はチベット情勢に重要な役割を発揮し、1962年の中印国境紛争に於いて中国軍の最も重要な補給線となった。