青女房(あおにょうぼう)とは、貴人に仕える年若く身分のさほど高くない女官のこと、あるいは公卿の家に仕える六位の青侍の妻のことで、生女房(なまにょうぼう)ともいった。 藤原俊成の女子の一人は系譜上に「二条殿青女房」と記されている。 九条兼実の日記『玉葉』にある南都のある青女房が神のお告げを発した話、また『源平盛衰記』にある長谷部信連が御所の青女房のもとに通う話などが文献に散見する。