霧の彫刻 (きりのちょうこく, 英: Fog Sculptures)は、芸術家の中谷芙二子による一連の作品。人工の霧を発生させる装置を使い、1970年から約50年にわたり世界各地で展示されている。中谷は「霧の彫刻家」や「霧のアーティスト」とも呼ばれており、本作品は中谷の代表的なシリーズとなった。 素材や体積などの固体としての存在感は、彫刻において重要な要素とされてきた。中谷は本シリーズによって、固有の物体ではなくプロセスや出来事としての彫刻を表現した。また、純水を素材とすることで、鑑賞者が作品そのものの中に入って体験できる。