『隋唐演義』(ずいとうえんぎ)は、清初のによって作られた通俗歴史小説。20巻100回。 『隋唐志伝(中国語版)』『隋煬帝艶史(中国語版)』『隋史遺文(中国語版)』などをもとに唐・宋の伝奇小説や筆記、民間の伝承文芸から材料を集めて作られた。隋の文帝が陳を滅亡させたところから始まり、安史の乱の後、唐の玄宗が長安に戻るところで終わる。雑多で思想的統一性のなさが指摘されるが、隋末反乱の場面で描かれる秦瓊・単雄信・程咬金・羅成といった瓦崗寨の人物が個性的に描かれている。 日本では、安能務、田中芳樹によるリライト本が出版されている。