陣屋(じんや)は、江戸時代の幕藩体制における大名領(藩)の藩庁が置かれた屋敷、もしくは徳川幕府直轄領の遠国奉行や代官の住居および役所が置かれた建物(代官所)、また江戸定府の旗本が知行地を支配するための屋敷である。 また、各地域の藩がそれぞれ統治の都合上、政務のために設置した屋敷も「陣屋」と呼ぶ場合もある。例えば遠国の飛び地領の行政や、河川や港湾、森林などの管理行政のために。現地に設置された陣屋・代官所などに係の役人が置かれた。上記の大名や旗本の本拠としての「陣屋」と比べた場合、これらは規模ははるかに劣るが、広義ではこれらの建築物も「陣屋」に含まれる。