「鈴虫」(すずむし)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第37帖。横笛の並びの巻とされている。巻名は女三宮と光源氏の歌「おほかたの秋をばうしと知りにしをふり棄てがたきすず虫のこえ」および「こころもて草のやどりをいとへどもなほすず虫の声ぞふりせぬ」による。ただし、当時の鈴虫と松虫は現在と逆であることに留意が必要である。