鈴木 筆太郎(すずき ふでたろう、1865年 - 1945年)は、大正新教育運動の時代の小学校教師・小学校校長で、小学校低学年での計算指導方法として、水道方式のタイルに似た「正方形のマス」で10進法の位取りを教える方法を考案し、その有効性を確かめた。筆太郎は1907年に「別子教数器」という教具を公表した。筆太郎はその教具で実験授業を行い、その確実な効果を実証した。筆太郎は厚紙で作った1辺5 cmの正方形で1を表し、5枚2列の10個の正方形をならべたものを「10の長方形」としてひとまとまりにするという方法で十進位取りを教えた。