『酔いどれ小籐次留書』(よいどれことうじとめがき)は、佐伯泰英による書き下ろし時代小説シリーズ。幻冬舎文庫から刊行されている。文春文庫から刊行されている続編の『新・酔いどれ小籐次留書』(しん・よいどれことうじとめがき)についても、本項で扱う。 長身で外見の良い若者を主人公とした作品の多い中、この『酔いどれ小籐次留書』シリーズの主人公の赤目小籐次は、背が低く、「もくず蟹」と評されるような風采の上がらない男で、この時代としては晩年に近い49歳(物語開始当初)という高齢である。これは、今までの作品の主人公とは正反対にしようとしたことと、大酒飲みと設定した際に大酒を飲んで酔いつぶれるのは若い人間よりも歳をとった人間の方が自然だと、作者の佐伯が自分の経験から考えたからである。主人公の年齢が他の作品の主人公と比べて著者ともっとも近いということもあり、現実の自分に仮託しやすく、また年配の読者からの評判も良いようである。 「御鑓拝借」というアイディアは、各大名家の参勤交代の際の象徴とも言える御鑓を奪うということが、自分の殿様が受けた恥辱のお返しとしてもっとも効果的だからという発想である。 続編『新・酔いどれ小籐次留書』は、作者の都合で中断することになった本作を、出版社を変更して再開したもので、「江戸の知られざる異界をテーマにした」とのこと。

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  • 『酔いどれ小籐次留書』(よいどれことうじとめがき)は、佐伯泰英による書き下ろし時代小説シリーズ。幻冬舎文庫から刊行されている。文春文庫から刊行されている続編の『新・酔いどれ小籐次留書』(しん・よいどれことうじとめがき)についても、本項で扱う。 長身で外見の良い若者を主人公とした作品の多い中、この『酔いどれ小籐次留書』シリーズの主人公の赤目小籐次は、背が低く、「もくず蟹」と評されるような風采の上がらない男で、この時代としては晩年に近い49歳(物語開始当初)という高齢である。これは、今までの作品の主人公とは正反対にしようとしたことと、大酒飲みと設定した際に大酒を飲んで酔いつぶれるのは若い人間よりも歳をとった人間の方が自然だと、作者の佐伯が自分の経験から考えたからである。主人公の年齢が他の作品の主人公と比べて著者ともっとも近いということもあり、現実の自分に仮託しやすく、また年配の読者からの評判も良いようである。 「御鑓拝借」というアイディアは、各大名家の参勤交代の際の象徴とも言える御鑓を奪うということが、自分の殿様が受けた恥辱のお返しとしてもっとも効果的だからという発想である。 続編『新・酔いどれ小籐次留書』は、作者の都合で中断することになった本作を、出版社を変更して再開したもので、「江戸の知られざる異界をテーマにした」とのこと。 (ja)
  • 『酔いどれ小籐次留書』(よいどれことうじとめがき)は、佐伯泰英による書き下ろし時代小説シリーズ。幻冬舎文庫から刊行されている。文春文庫から刊行されている続編の『新・酔いどれ小籐次留書』(しん・よいどれことうじとめがき)についても、本項で扱う。 長身で外見の良い若者を主人公とした作品の多い中、この『酔いどれ小籐次留書』シリーズの主人公の赤目小籐次は、背が低く、「もくず蟹」と評されるような風采の上がらない男で、この時代としては晩年に近い49歳(物語開始当初)という高齢である。これは、今までの作品の主人公とは正反対にしようとしたことと、大酒飲みと設定した際に大酒を飲んで酔いつぶれるのは若い人間よりも歳をとった人間の方が自然だと、作者の佐伯が自分の経験から考えたからである。主人公の年齢が他の作品の主人公と比べて著者ともっとも近いということもあり、現実の自分に仮託しやすく、また年配の読者からの評判も良いようである。 「御鑓拝借」というアイディアは、各大名家の参勤交代の際の象徴とも言える御鑓を奪うということが、自分の殿様が受けた恥辱のお返しとしてもっとも効果的だからという発想である。 続編『新・酔いどれ小籐次留書』は、作者の都合で中断することになった本作を、出版社を変更して再開したもので、「江戸の知られざる異界をテーマにした」とのこと。 (ja)
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  • 『酔いどれ小籐次留書』(よいどれことうじとめがき)は、佐伯泰英による書き下ろし時代小説シリーズ。幻冬舎文庫から刊行されている。文春文庫から刊行されている続編の『新・酔いどれ小籐次留書』(しん・よいどれことうじとめがき)についても、本項で扱う。 長身で外見の良い若者を主人公とした作品の多い中、この『酔いどれ小籐次留書』シリーズの主人公の赤目小籐次は、背が低く、「もくず蟹」と評されるような風采の上がらない男で、この時代としては晩年に近い49歳(物語開始当初)という高齢である。これは、今までの作品の主人公とは正反対にしようとしたことと、大酒飲みと設定した際に大酒を飲んで酔いつぶれるのは若い人間よりも歳をとった人間の方が自然だと、作者の佐伯が自分の経験から考えたからである。主人公の年齢が他の作品の主人公と比べて著者ともっとも近いということもあり、現実の自分に仮託しやすく、また年配の読者からの評判も良いようである。 「御鑓拝借」というアイディアは、各大名家の参勤交代の際の象徴とも言える御鑓を奪うということが、自分の殿様が受けた恥辱のお返しとしてもっとも効果的だからという発想である。 続編『新・酔いどれ小籐次留書』は、作者の都合で中断することになった本作を、出版社を変更して再開したもので、「江戸の知られざる異界をテーマにした」とのこと。 (ja)
  • 『酔いどれ小籐次留書』(よいどれことうじとめがき)は、佐伯泰英による書き下ろし時代小説シリーズ。幻冬舎文庫から刊行されている。文春文庫から刊行されている続編の『新・酔いどれ小籐次留書』(しん・よいどれことうじとめがき)についても、本項で扱う。 長身で外見の良い若者を主人公とした作品の多い中、この『酔いどれ小籐次留書』シリーズの主人公の赤目小籐次は、背が低く、「もくず蟹」と評されるような風采の上がらない男で、この時代としては晩年に近い49歳(物語開始当初)という高齢である。これは、今までの作品の主人公とは正反対にしようとしたことと、大酒飲みと設定した際に大酒を飲んで酔いつぶれるのは若い人間よりも歳をとった人間の方が自然だと、作者の佐伯が自分の経験から考えたからである。主人公の年齢が他の作品の主人公と比べて著者ともっとも近いということもあり、現実の自分に仮託しやすく、また年配の読者からの評判も良いようである。 「御鑓拝借」というアイディアは、各大名家の参勤交代の際の象徴とも言える御鑓を奪うということが、自分の殿様が受けた恥辱のお返しとしてもっとも効果的だからという発想である。 続編『新・酔いどれ小籐次留書』は、作者の都合で中断することになった本作を、出版社を変更して再開したもので、「江戸の知られざる異界をテーマにした」とのこと。 (ja)
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