適正農業規範 (てきせいのうぎょうきはん、Good Agricultural Practices、GAP)または農業生産工程管理 (のうぎょうせいさんこうていかんり)とは、農業においてある一定の成果を得ることを目的として実施すべき手法や手順などをまとめた規範、またはそれが適正に運用されていることを審査・認証する仕組みのことである。その定義・内容は目的によって様々に変化するが、いずれの場合も、良い成果があがるかどうかは規範をどれだけ忠実に適用するかにかかっていると言っても過言ではない。 『適正農業規範』という訳語は、この考え方が日本であまり定着していなかった時期に農林水産省が考案したものだが、現在は同省のホームページ内でも『農業生産工程管理』という訳語が使用されることが多い (以前に『適正農業規範』という訳語を使用して記述した箇所は特に修正されることなくそのままとなっている)。また、実際の生産現場などでは、GAP (「ギャップ」もしくは「ジーエーピー」)と呼ばれることも多い。