道帳(みちのちょう)とは、正保期から慶安期にかけて、江戸幕府が諸大名に命じて作らせた、大道・中道・小道・灘道・船路の報告書で、島嶼・岩礁・古城に関する記述がみられるものもある。原則として令制国ごとに編纂された。幕府へ提出された正本は現存が確認されていないが、控本もしくはその関連文書が一部伝存する。「道程帳(みちのりちょう)」ともいう。