赤煙硝酸(せきえんしょうさん、Red Fuming Nitric Acid、RFNA)は、ロケットの酸化剤として用いられる、硝酸に四酸化二窒素を溶かした物質である。 1分子の四酸化二窒素(無色)と2分子の二酸化窒素(赤褐色)とは化学平衡で相互に変換するため、赤煙硝酸とロケット燃料でいうところの発煙硝酸(はつえんしょうさん、White Fuming Nitric Acid, WFNA)とは製造原料に由来する二酸化窒素の溶解量が異なるだけで同じ化学物質である。