イギリスにおける貴族代表議員(きぞくだいひょうぎいん、英語: representative peer)は、スコットランド貴族およびアイルランド貴族からイギリスの貴族院に参加するために選ばれた者をいう。イングランド貴族、グレートブリテン貴族、連合王国貴族は1999年まで貴族院議員たる資格を全員が持っており、代表を選出するようなことはなかった。 貴族代表議員制度が導入されたのは合同法成立後の1707年のことである。イングランド王国とスコットランド王国が統一され、グレートブリテン王国が成立した際、168人のイングランド貴族に対し、154人のスコットランド貴族が存在した。イングランド貴族は、大勢のスコットランド貴族が貴族院になだれ込み、貴族院を支配してしまうことを恐れ、スコットランド貴族の中から少数の代表者を選び、選ばれた人物がスコットランドを代表するように取り決めを行った。1801年1月にアイルランド王国との合同が行われグレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立したときも、同様の取り決めが行われた。 1999年貴族院法により、貴族代表議員の制度が新しく導入されたことで、貴族院に議席を持つ世襲貴族は92名に制限された。