象の檻(ぞうのおり)(Elephant Cage) とは、巨大な円形ケージ型アンテナを形容している語。正式にはWullenweberアンテナと呼ばれている。AN/FRD-10、GTE/シルバシア製AN/FLR-9として米軍に制式採用したものの通称であるが、同様の形状をした自衛隊などのアンテナにも使用される言葉である。そのサイズや全方向受信のための、円形形状がゾウを入れる檻のように見えることから付けられた。世界各地に存在した。通信傍受人工衛星のない時代に鉄のカーテンや竹のカーテン内部の生の情報を得るためのきわめて重要な施設であった。