西牟田氏(にしむたし)は、鎌倉時代以来の筑後国の豪族。鎌倉時代は地頭職、室町時代は国人領主、戦国時代は戦国大名(5万石)で西牟田城主であった。 薩摩にも島津義久の弟・島津金吾歳久を祖とする日置島津家の家臣に西牟田氏があるが、これは現在の鹿児島県薩摩川内市の西牟田付近に勢力を持った別系統の氏族である。 『筑後国豪族旧家系図』の西牟田系図(佐賀藩西牟田家に伝わるもの)によると筑後の西牟田氏は、天児屋根命から21世の中臣鎌足、それから15代を経た松殿家一門の権中納言藤原家房の子である讃岐守を始祖としている。 4代以降の当主は、代々「彌次郎」を名乗った。また、実名には「家」、僧名には「西」の字を共通して用いている。