蛙鼠合戦(あそがっせん、または蛙と鼠の合戦, 古希: Βατραχομυομαχία, Batrachomyomachia, バトラコミュオマキア)は喜劇的叙事詩で『イリアス』のパロディ。古代ローマ人たちはホメロスの作としたが、プルタルコスによると(『De Herodoti Malignitate』43)、クセルクセス1世の協力者で、カリア(en:Caria)の女王アルテミシア1世(en:Artemisia I of Caria, 活躍期:紀元前480年)の兄弟(または息子)のハリカルナッソス(現ボドルム)のピグレス(en:Pigres of Halicarnassus)の作だという。『スーダ辞典』でも、やはりホメロス作と言われてきた『マルギーテース』同様に作者はピグルスだとしている。しかし、現代の研究者の何人かは、アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)の時代の詩人の誰かが作ったと言っている(edition by A. Ludwich (1896))。 題名は、βάτραχος(蛙)+μῦς(鼠)+μάχη(戦争)から成るが、英語題のbatrachomyomachiaという言葉は「愚かな口論」を意味するようになった。ドイツ語題のFroschmäusekriegは、たとえばプリンストン高等研究所での数学学校と社会科学学校で起こったような論争を表すのに用いられたことがある。

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  • 蛙鼠合戦(あそがっせん、または蛙と鼠の合戦, 古希: Βατραχομυομαχία, Batrachomyomachia, バトラコミュオマキア)は喜劇的叙事詩で『イリアス』のパロディ。古代ローマ人たちはホメロスの作としたが、プルタルコスによると(『De Herodoti Malignitate』43)、クセルクセス1世の協力者で、カリア(en:Caria)の女王アルテミシア1世(en:Artemisia I of Caria, 活躍期:紀元前480年)の兄弟(または息子)のハリカルナッソス(現ボドルム)のピグレス(en:Pigres of Halicarnassus)の作だという。『スーダ辞典』でも、やはりホメロス作と言われてきた『マルギーテース』同様に作者はピグルスだとしている。しかし、現代の研究者の何人かは、アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)の時代の詩人の誰かが作ったと言っている(edition by A. Ludwich (1896))。 題名は、βάτραχος(蛙)+μῦς(鼠)+μάχη(戦争)から成るが、英語題のbatrachomyomachiaという言葉は「愚かな口論」を意味するようになった。ドイツ語題のFroschmäusekriegは、たとえばプリンストン高等研究所での数学学校と社会科学学校で起こったような論争を表すのに用いられたことがある。 (ja)
  • 蛙鼠合戦(あそがっせん、または蛙と鼠の合戦, 古希: Βατραχομυομαχία, Batrachomyomachia, バトラコミュオマキア)は喜劇的叙事詩で『イリアス』のパロディ。古代ローマ人たちはホメロスの作としたが、プルタルコスによると(『De Herodoti Malignitate』43)、クセルクセス1世の協力者で、カリア(en:Caria)の女王アルテミシア1世(en:Artemisia I of Caria, 活躍期:紀元前480年)の兄弟(または息子)のハリカルナッソス(現ボドルム)のピグレス(en:Pigres of Halicarnassus)の作だという。『スーダ辞典』でも、やはりホメロス作と言われてきた『マルギーテース』同様に作者はピグルスだとしている。しかし、現代の研究者の何人かは、アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)の時代の詩人の誰かが作ったと言っている(edition by A. Ludwich (1896))。 題名は、βάτραχος(蛙)+μῦς(鼠)+μάχη(戦争)から成るが、英語題のbatrachomyomachiaという言葉は「愚かな口論」を意味するようになった。ドイツ語題のFroschmäusekriegは、たとえばプリンストン高等研究所での数学学校と社会科学学校で起こったような論争を表すのに用いられたことがある。 (ja)
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  • 蛙鼠合戦(あそがっせん、または蛙と鼠の合戦, 古希: Βατραχομυομαχία, Batrachomyomachia, バトラコミュオマキア)は喜劇的叙事詩で『イリアス』のパロディ。古代ローマ人たちはホメロスの作としたが、プルタルコスによると(『De Herodoti Malignitate』43)、クセルクセス1世の協力者で、カリア(en:Caria)の女王アルテミシア1世(en:Artemisia I of Caria, 活躍期:紀元前480年)の兄弟(または息子)のハリカルナッソス(現ボドルム)のピグレス(en:Pigres of Halicarnassus)の作だという。『スーダ辞典』でも、やはりホメロス作と言われてきた『マルギーテース』同様に作者はピグルスだとしている。しかし、現代の研究者の何人かは、アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)の時代の詩人の誰かが作ったと言っている(edition by A. Ludwich (1896))。 題名は、βάτραχος(蛙)+μῦς(鼠)+μάχη(戦争)から成るが、英語題のbatrachomyomachiaという言葉は「愚かな口論」を意味するようになった。ドイツ語題のFroschmäusekriegは、たとえばプリンストン高等研究所での数学学校と社会科学学校で起こったような論争を表すのに用いられたことがある。 (ja)
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