『蘭学事始』(らんがくことはじめ)は、文化12年(1815年)、83歳の杉田玄白が蘭学草創の当時を回想して記し、大槻玄沢に送った手記。上下2編。当初は『蘭東事始(らんとうことはじめ) 』という題名であった。その他にも『和蘭事始(わらんことはじめ) 』とする記録がある。日本における蘭学導入草創期の経緯が現場にいた者の目で描かれている。