葛天氏(かってんし)は、古代中国の伝説上の帝王の名。伏羲の号を継ぎ、治めずして治まった時代の帝王とされる。葛の茎を煮て繊維を抽出し、三つの束を撚り併せて糸や縄を創り、衣を創ったと伝えられる。日本の江戸時代には、昌平坂学問所において、縄、衣、歌、舞の発明者の名として講談された、また、塙保己一によって日本列島における葛縄、衣、歌舞に係る古文書が群書類従に編纂され、その伝説は温故堂で和学としても講談された。