『落第はしたけれど』(らくだいはしたけれど)は、1930年(昭和5年)4月11日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎。モノクロ、スタンダード、サイレント、77分。 大学を卒業しても就職口がないという深刻な社会状況を背景に、学生生活をエンジョイしている落第生を描いたコメディ作品で、1週間で撮影された。ハロルド・ロイドの『』の影響を始め、小津のアメリカ映画への傾倒ぶりも随所に見られる。小津作品で初めて笠智衆が目立つ役で出演している。初回興行は帝国館。現在、東京国立近代美術館フィルムセンターがフィルムを所蔵している。