脈診(みゃくしん)は、患者の脈に触れて拍動の強さや早さ、硬さや太さ、浮き沈みなどを把握することで、疾病の状態を診察する方法。中国医学では、気血の状態が脈に現われ、脈診で臓腑の様子が分かると考えたため、古くから行われ、診断において重視された。昨今の中国医学では、四診(望診・聞診・問診・切診)の一つである切診に含まれる。 アーユルヴェーダ(インド伝統医学)でも古くから用いられており、また古代ギリシャに始まるユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)は、体液のバランスの崩れが病気を引き起こすという体液病理説(四体液説)であったため、体液の状態を知るために と共に脈診を重視した。