聖セバスティアヌス(伊: San Sebastiano, 英: St. Sebastian)は、イタリア、盛期ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンツィオが1501年から1502年頃に制作した初期の絵画である。油彩。殉教者として名高いキリスト教の聖人、聖セバスティアヌスを描いた本作品はラファエロがまだ自身のスタイルを確立していなかった初期の作例として重要であり、その仕上がりと明暗の表現によって20歳に満たないラファエロの並外れた技量を現代に伝えている。真筆性に関しては19世紀の所有者の1人伯爵の解説以来疑われていない。大規模な作品の一部とする説もあるが、発注主の個人的な礼拝のために描かれたと考えられている。現在はベルガモのアッカデミア・カッラーラに所蔵されている。