『聖ゲオルギウスと竜』(せいゲオルギウスとりゅう、伊: San Giorgio e il drago, 英: Saint George and the Dragon)は、ルネサンス期のイタリアのヴェネツィア派のティントレットが1555年ごろに制作した絵画である。油彩。主題はキリスト教の聖人の聖ゲオルギウスの最も有名なエピソードである竜殺しの伝説を扱っている。 ティントレットの代表作の1つで、帰属については疑問視されていない。画家の特徴がよく表れた斬新な構図の作品で、おそらく祭壇画として制作されたと考えられる。現在はロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されているほか、パリのルーヴル美術館に準備素描の一部が、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に異なるバージョンが所蔵されている。