網代綴じ(あじろとじ)とは、製本の方式の一つ。糊のみで本文と表紙を接着する無線綴じの一種である。本文を折った折丁の背に切り込みを入れ、そこから糊を浸透させることによって全体を接着する製本の方法。 本の開き、強度等で優れる上に、コストが安い利点がある。 糊を浸透させて接着してしまうため、再製本は難しくなるが、再製本自体あまりなされないため、問題とされることは少ない。 コストの安さからかつて主流であった製本に取って代わり、現在出版される本(特に単行本)の多くが網代綴じとなっている。 日本で発明された手法であり、1969年、大月書店が出版した『レーニン十巻選集』が大量出版された最初の網代綴じ製本とされる。
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