組文字(くみもじ)は、1行の文字列中内に複数行記述する組版のことを言う。一般には、「㍍」「㍿」のように、全角サイズ1文字の領域に複数文字を入れる場合が多い。 組文字は、文字数制限がある領域に多数の文字を掲載したい場合に、他の文字に比べて重要度が低い単語を1 - 2文字程度の領域内でまとめて記載する場合に多く用いられる(例:「株式会社」など)。また、漢字が表外字である場合や文字が複雑で読みにくくなる場合にも用いられる(例:「うら」など)。単位を縦書き時にカタカナで表現する場合にも用いられる(例:「ドル」「リットル」など)。新聞や雑誌の番組表や、テレビ番組のテロップ、縦書きの料理本などで多く用いられる。道路情報掲示板においては、表示面積の都合から一部の文字が組文字として表示される場合がある(例:渋滞や工事情報の「から」「まで」など)。類似する組版の処理に縦中横や割注がある。