糖尿病慢性期合併症(とうにょうびょうまんせいきがっぺいしょう)とは、糖尿病に罹患してから数年を経て発症する合併症の総称である。糖尿病で血糖をコントロールする目的は、主に合併症を予防することである。糖尿病慢性期合併症は多彩であるが、糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症の微小血管障害によって生じるものを、糖尿病の「三大合併症 (triopathy) 」と言われる。これら3つの合併症を後述の血管障害、いわゆる大血管障害と対応させて、小血管障害と言う。 自覚症状に乏しいため日本では約10%の患者に患者側都合による治療中断が生じ、症状の悪化につながっているとの報告がある。