精神転送(せいしんてんそう、英: Mind transfer)とは、トランスヒューマニズムやサイエンス・フィクションで使われる用語であり、人間の心をコンピュータのような人工物に転送することを指す。精神アップロード(せいしんアップロード、Mind uploading)などとも呼ばれる(英語では、mind downloading、whole brain emulation、whole body emulation、electronic transcendenceなどとも呼ばれる)。 マービン・ミンスキーのように知能を機械的なものと考える人やハンス・モラベックやレイ・カーツワイルのようにロボットと人間の社会的融合を推進する人などが特に精神転送の可能性を公言している。 精神をコンピュータに転送する場合、それは一種の人工知能の形態となると考えられ、これを (Informorph)あるいは "noömorph" と呼ぶこともある。人工的な身体に転送する場合、意識がその身体に限定されるなら、これは一種のロボットとなる。いずれにしても、転送された精神の元の本人であるように感じるなら、これらは人権を主張すると考えられる。 精神転送の考え方は、個人とは何か、霊魂は存在するかといった多くの哲学的疑問を生じさせ、生気論者も含め、多くの論者を惹きつける。