『童夢』(どうむ)は、大友克洋作の漫画。「アクションデラックス特別増刊」(双葉社)などに1980年から1981年にかけて4回に分けて発表され、加筆修正と結末部分87ページの描き下ろしを加えて1983年8月18日単行本発行。第15回星雲賞コミック部門受賞。第4回日本SF大賞受賞。小説以外の作品での同賞初受賞作品。 非常に緻密な描き込みが特徴。超能力の表現や建物の破壊描写等、後の代表作『AKIRA』の原型と言える作品。 舞台の団地のモデルは埼玉県川口市の芝園団地。警察署は旧川口警察署の庁舎。 背景はアシスタントの高寺彰彦がほぼ一人で書き上げていると言う。 1990年代にはデヴィッド・リンチ監督で映画化される構想もあった。大友は脚本に満足を示し、リンチも企画に前向きで、製作費と宣伝費をバンダイが出資する予定だったが、企画が持ち込まれた米プロパガンダ・フィルムズの意向と折り合いがつかなかった事もあり、制作には至らなかった。。