移動性高気圧(いどうせいこうきあつ、英語: migratory anticyclone, travelling anticyclone)とは、移動していく高気圧のこと。低気圧と対になって現れるものと、極気団の氾濫によるものとがある。 形は台風ほど丸くはないが、ほぼ楕円形で直径は500~2,000km、平均は1,000km。亜熱帯高気圧が支配的な北太平洋・南太平洋・北アフリカは除かれるが、地球上の中緯度から高緯度にかけての地域で多く見られる。 「移動性高気圧」に対して、ほとんど移動しない高気圧をあえて「停滞性高気圧」と呼ぶこともある。また高気圧とは対照的に、低気圧は基本的に移動性であるため、「移動性低気圧」と呼ぶことは少ない。