秋田音頭(あきたおんど)は、秋田県の民謡。1663年(寛文3年)、久保田藩(秋田藩)主佐竹義隆に上覧した時に成立したといわれる。古くは単に「音頭」と呼ばれ、明治時代の始め頃に「秋田音頭」という名がついたと言われている。 三味線、笛、太鼓、鐘などの伴奏で滑稽な歌詞をリズミカルに並び上げるのが特徴。出だしの「ヤートーセー」(「ヤートーナー」とも)というかけ声以外はあまり音程がなく、7-7-9を基本としたリズムに乗せて台詞を述べ上げたものである。いわゆるラップや地口のようなもの。 多くの歌詞があるが、「秋田名物八森鰰…」と秋田名物を並べたものが有名である。その他にも、小野小町が秋田美人の代表であるなどを歌った有名な歌詞がいくつかあるが、即興でおもしろおかしい事を歌うというのが本来であった。長らく庶民の間では時事風刺や春歌として歌い継がれていたが、他の民謡同様、レコード産業やラジオ放送コードの出現によって、「お国自慢」の歌詞が最も有名である。