『神の手』(かみのて)は、作家であり現役医師である久坂部羊の小説。2008年9月から2010年3月まで、北日本新聞、東奥日報、日高新報、長崎新聞、宇部日報、南信州新聞、福島民友新聞、荘内日報、北鹿新聞で順次連載され、2010年5月27日にNHK出版から単行本の上下巻が同時刊行された。さらに2012年5月9日に幻冬舎から文庫本の上下巻が同時刊行された。 末期がん患者に安楽死を施した医師・白川、その事件を追う新聞記者・東、安楽死の法制定を推進する団体に所属することになった医師・山名。三人のそれぞれの視点から、安楽死の必要性や問題点を浮き彫りにするとともに、法制定に絡み医療界・政界で巻き起こる陰謀に翻弄されていく様を描く。