発勁(はっけい)とは、中国武術における力の発し方の技術のこと。 発勁とは「勁を発する」という意味の中国語である。力と勁の違いについては下記を参照。楊式太極拳の第三代伝人の楊澄甫の弟子であるによれば「左莱蓬老師曰く『力は骨より発し、勁は筋より発する』」と主張している。この論は形意拳大師の郭雲深の『三歩功夫』にも重なる論である。 専門的に中国武術を修したことが無い者には『勁』を超能力じみたものと誤解する向きがあるが、武術(中国の武術以外にも気は存在する)における「気」とは、体の「伸筋の力」「張る力」「重心移動の力」などを指し、超常のものではない。勁を鍛えるため、様々な鍛錬(中国武術では練功という)を行う。また、「力む」と屈筋に力が入ってしまい、「張る力」を阻害するため逆効果であるともされる。 なお、「発剄・剄(けい・くびきる)首をはねる」や「発頸」は誤字である。