特性関数型ゲーム(とくせいかんすうがたゲーム、英: game of characteristic function form)とは、ゲーム理論における協力ゲームの一部であり、協力ゲームの研究・応用上重要な部分である。特性関数型ゲームは特性関数によって表現される。 効用がen:譲渡可能な協力ゲームでは、個々のプレイヤーへの報酬は示されない。代わりに、特性関数は各提携 (coalition) への報酬を決定する。標準的な仮定では、空の(誰も参加しない)提携への報酬はゼロであるとする。 特性関数型の起源は、ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンのゼミナール本である。同書で、提携を許す標準型ゲームを調査しているときに、提携 を形成する場合、 はあたかもその補提携 と対決する二人ゲームをプレイしているかのように行動する。 の報酬は特性値である。 今では、標準形ゲームから特性値を導く上述とは異なる複数のモデルが存在するが、特性関数型ゲームのすべてが標準型ゲームから導かれるわけではない。 形式的には、特性関数型ゲーム(TUゲームとしても知られる)は順序対, ここで はプレイヤーの集合を表し、 は特性関数を表す。 引用元 1. * 2. * ここでS と T は N の任意の非交の(交わりが空集合の)部分集合である。

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  • 特性関数型ゲーム(とくせいかんすうがたゲーム、英: game of characteristic function form)とは、ゲーム理論における協力ゲームの一部であり、協力ゲームの研究・応用上重要な部分である。特性関数型ゲームは特性関数によって表現される。 効用がen:譲渡可能な協力ゲームでは、個々のプレイヤーへの報酬は示されない。代わりに、特性関数は各提携 (coalition) への報酬を決定する。標準的な仮定では、空の(誰も参加しない)提携への報酬はゼロであるとする。 特性関数型の起源は、ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンのゼミナール本である。同書で、提携を許す標準型ゲームを調査しているときに、提携 を形成する場合、 はあたかもその補提携 と対決する二人ゲームをプレイしているかのように行動する。 の報酬は特性値である。 今では、標準形ゲームから特性値を導く上述とは異なる複数のモデルが存在するが、特性関数型ゲームのすべてが標準型ゲームから導かれるわけではない。 形式的には、特性関数型ゲーム(TUゲームとしても知られる)は順序対, ここで はプレイヤーの集合を表し、 は特性関数を表す。 引用元 1. * 2. * ここでS と T は N の任意の非交の(交わりが空集合の)部分集合である。 関数 は以下のとおりである。もしも S がプレイヤーの提携で、協力に合意している場合、 はその提携からの総報酬の期待値を示す。 以外のプレイヤーの行動とは独立である。 不等式に示される の優加法性は協同すればするほど総報酬が増加し、誰(単独またはグループ)が参加しても全体の報酬が減ることはない。 特性関数型は効用譲渡性を仮定できないゲームにも一般化されている。 (ja)
  • 特性関数型ゲーム(とくせいかんすうがたゲーム、英: game of characteristic function form)とは、ゲーム理論における協力ゲームの一部であり、協力ゲームの研究・応用上重要な部分である。特性関数型ゲームは特性関数によって表現される。 効用がen:譲渡可能な協力ゲームでは、個々のプレイヤーへの報酬は示されない。代わりに、特性関数は各提携 (coalition) への報酬を決定する。標準的な仮定では、空の(誰も参加しない)提携への報酬はゼロであるとする。 特性関数型の起源は、ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンのゼミナール本である。同書で、提携を許す標準型ゲームを調査しているときに、提携 を形成する場合、 はあたかもその補提携 と対決する二人ゲームをプレイしているかのように行動する。 の報酬は特性値である。 今では、標準形ゲームから特性値を導く上述とは異なる複数のモデルが存在するが、特性関数型ゲームのすべてが標準型ゲームから導かれるわけではない。 形式的には、特性関数型ゲーム(TUゲームとしても知られる)は順序対, ここで はプレイヤーの集合を表し、 は特性関数を表す。 引用元 1. * 2. * ここでS と T は N の任意の非交の(交わりが空集合の)部分集合である。 関数 は以下のとおりである。もしも S がプレイヤーの提携で、協力に合意している場合、 はその提携からの総報酬の期待値を示す。 以外のプレイヤーの行動とは独立である。 不等式に示される の優加法性は協同すればするほど総報酬が増加し、誰(単独またはグループ)が参加しても全体の報酬が減ることはない。 特性関数型は効用譲渡性を仮定できないゲームにも一般化されている。 (ja)
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  • 特性関数型ゲーム(とくせいかんすうがたゲーム、英: game of characteristic function form)とは、ゲーム理論における協力ゲームの一部であり、協力ゲームの研究・応用上重要な部分である。特性関数型ゲームは特性関数によって表現される。 効用がen:譲渡可能な協力ゲームでは、個々のプレイヤーへの報酬は示されない。代わりに、特性関数は各提携 (coalition) への報酬を決定する。標準的な仮定では、空の(誰も参加しない)提携への報酬はゼロであるとする。 特性関数型の起源は、ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンのゼミナール本である。同書で、提携を許す標準型ゲームを調査しているときに、提携 を形成する場合、 はあたかもその補提携 と対決する二人ゲームをプレイしているかのように行動する。 の報酬は特性値である。 今では、標準形ゲームから特性値を導く上述とは異なる複数のモデルが存在するが、特性関数型ゲームのすべてが標準型ゲームから導かれるわけではない。 形式的には、特性関数型ゲーム(TUゲームとしても知られる)は順序対, ここで はプレイヤーの集合を表し、 は特性関数を表す。 引用元 1. * 2. * ここでS と T は N の任意の非交の(交わりが空集合の)部分集合である。 (ja)
  • 特性関数型ゲーム(とくせいかんすうがたゲーム、英: game of characteristic function form)とは、ゲーム理論における協力ゲームの一部であり、協力ゲームの研究・応用上重要な部分である。特性関数型ゲームは特性関数によって表現される。 効用がen:譲渡可能な協力ゲームでは、個々のプレイヤーへの報酬は示されない。代わりに、特性関数は各提携 (coalition) への報酬を決定する。標準的な仮定では、空の(誰も参加しない)提携への報酬はゼロであるとする。 特性関数型の起源は、ジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンのゼミナール本である。同書で、提携を許す標準型ゲームを調査しているときに、提携 を形成する場合、 はあたかもその補提携 と対決する二人ゲームをプレイしているかのように行動する。 の報酬は特性値である。 今では、標準形ゲームから特性値を導く上述とは異なる複数のモデルが存在するが、特性関数型ゲームのすべてが標準型ゲームから導かれるわけではない。 形式的には、特性関数型ゲーム(TUゲームとしても知られる)は順序対, ここで はプレイヤーの集合を表し、 は特性関数を表す。 引用元 1. * 2. * ここでS と T は N の任意の非交の(交わりが空集合の)部分集合である。 (ja)
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  • 特性関数型ゲーム (ja)
  • 特性関数型ゲーム (ja)
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