燕雲十六州(えんうんじゅうろくしゅう)または幽雲十六州(ゆううんじゅうろくしゅう)は、10世紀の五代十国時代、モンゴル系契丹(キタイ、キタン)人王朝の遼(915年 - 1125年)が沙陀族王朝の後晋(936年 - 946年)より割譲されて新たに支配した16の州のこと。具体的には、936年に割譲された幽州・順州・檀州・・薊州・瀛州・莫州・涿州・新州・嬀州・・蔚州・雲州・応州・・朔州の計16州を指す。「燕」は燕京(幽州、現在の北京市)を中心とする河北省北部、「雲」は雲州(現在の大同市)を中心とする山西省北部を指し、万里の長城に近接する一帯である。