火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)はその名の示す通り雷神であり、雷の猛威に対する畏れや稲妻と共にもたらされる雨の恵みに対する農耕民族であった古代日本人の信仰から生まれた神と考えられている。律令時代には、宮中大膳式に祀られ、火の神としても信仰された。また、天神信仰では火雷神が由来の一つとされる眷族の火雷天気毒王がいる。主神の天満大自在天神も火雷天神として混同されることがある。ほかに井上内親王の御子を指す場合があり、上記の神とは異なる別の神なので注意が必要である。この場合「ほのいかづち」ではなく「からい」と読むことも多い。