火砕サージ(かさいサージ、pyroclastic surge)とは、火山の噴火の際に発生する現象のひとつで、火砕流に似ているが火山ガスの比率が高いため密度が小さく、高速で薙ぎ払うように流動する現象。単にサージ(surge)ともいう。 ガス成分が多いため、火砕流とは異なり乱流であると考えられている。時には時速100キロメートルを超える高速で移動するが、固体粒子が少なく乱流であるため粒子が落ちやすく、サージとしての流動形態はあまり長続きしない。到達距離は最大で5キロメートル程度と考えられている。