瀬戸電気鉄道ホ103形電車(せとでんきてつどうホ103がたでんしゃ)は、後の名鉄瀬戸線に相当する路線を敷設・運営した瀬戸電気鉄道(瀬戸電)が、1926年(大正15年)より導入した電車(制御電動車)である。 瀬戸電の運営路線の低いプラットホーム高に対応するため、落成当初は瀬戸電保有の従来車と同じく、客用扉下部のステップが軌条面に近い位置まで引き下げられて設置されており、軌道線用車両(路面電車)のような外観を特徴とした。 瀬戸電は1939年(昭和14年)に名古屋鉄道(名鉄)へ吸収合併され、名鉄への継承後は形式称号がモ560形(初代)と改められた。さらに後年モ760形と再び形式称号を改め、1978年(昭和53年)まで運用された。 以下、本項では瀬戸電ホ103形として導入された車両形式を「本形式」と記述する。