海馬鉤(かいばこう、Uncus of hippocampus)または単に鉤(こう、Uncus)とは、海馬傍回の前端の後外方に折れ曲がった鉤(かぎ)状の部分。両にひとつずつ、計二つある。側頭葉の内側面、側頭極のやや後方に位置している。鉤回(こうかい、Unicinate gyrus)とも呼ばれる。日本語では「鉤」と「鈎」、どちらの漢字も用いられる。 海馬傍回と連続している領域ではあるが、形態学的には嗅脳に分類される。嗅覚情報の処理と関わりを持つ領域であることが知られている。