『泥にまみれて』(どろにまみれて)は、石川達三の長編小説。1948年(昭和23年)11月号から1949年(昭和24年)9月号にかけて雑誌『ホーム』で連載され、1949年10月に新潮社より単行本として刊行された。のち1954年(昭和29年)5月に新潮文庫として刊行され、1957年8月の『石川達三作品集』第8巻に収録されている。 文章は終始、母親である志乃が娘の園子に、自身と夫との20年以上にわたる夫婦生活を語る書簡体、あるいは独白体形式をとって記されている。