泉州石工(せんしゅういしく)は近世に和泉国日根郡、現在の大阪府阪南市、泉南市、泉南郡岬町付近を本拠に全国で活躍した石工集団。近世初期に同じ近畿地方から出て全国で活躍した近江の穴太衆と異なるのは、近世城郭の巨大な石垣建設のための石組み工事よりむしろ、彼らは石彫を得意とし、石材の細密な加工や細かな碑文の製作も可能であり、築城が活発でなくなった近世中期以降にもその足跡を各地に残しており、活動時期が長かったことである。