気息記号(きそくきごう、古代ギリシア語: πνεῦμα、ラテン語: spiritus)とは、古代ギリシア語の表記に用いられるダイアクリティカルマーク。母音、およびρの上に置かれて、その前に/h/音が存在するかどうかを示すのに用いられる。主に語頭の母音に加えられる。気息記号には以下の2つがある。 * 有気記号(῾) - h音があることを示す。 * 無気記号(᾿) - h音がないことを示す。 ギリシアで紀元前5世紀ごろ標準となったイオニア式アルファベットに/h/音を表す文字がなかったために必要になった。/h/音自体は紀元後4世紀以前に消滅したが、その後も使われ続けた。 気息記号を含むギリシア文字のダイアクリティカルマークは最初は区別が必要な場合にのみ書かれたが、ビザンチン時代の800年以降には常に書かれるようになった。現代ではもはや/h/音が消滅して2000年近く経っていたにもかかわらず、1970年代までは時代錯誤的に気息記号が書かれていたが、トノス以外を書かない書き方(ギリシア語: μονοτονικό σύστημα モノトニコ・システィマ)が1976年から普及し、1982年には公式に認められた。

Property Value
dbo:abstract
  • 気息記号(きそくきごう、古代ギリシア語: πνεῦμα、ラテン語: spiritus)とは、古代ギリシア語の表記に用いられるダイアクリティカルマーク。母音、およびρの上に置かれて、その前に/h/音が存在するかどうかを示すのに用いられる。主に語頭の母音に加えられる。気息記号には以下の2つがある。 * 有気記号(῾) - h音があることを示す。 * 無気記号(᾿) - h音がないことを示す。 ギリシアで紀元前5世紀ごろ標準となったイオニア式アルファベットに/h/音を表す文字がなかったために必要になった。/h/音自体は紀元後4世紀以前に消滅したが、その後も使われ続けた。 気息記号を含むギリシア文字のダイアクリティカルマークは最初は区別が必要な場合にのみ書かれたが、ビザンチン時代の800年以降には常に書かれるようになった。現代ではもはや/h/音が消滅して2000年近く経っていたにもかかわらず、1970年代までは時代錯誤的に気息記号が書かれていたが、トノス以外を書かない書き方(ギリシア語: μονοτονικό σύστημα モノトニコ・システィマ)が1976年から普及し、1982年には公式に認められた。 (ja)
  • 気息記号(きそくきごう、古代ギリシア語: πνεῦμα、ラテン語: spiritus)とは、古代ギリシア語の表記に用いられるダイアクリティカルマーク。母音、およびρの上に置かれて、その前に/h/音が存在するかどうかを示すのに用いられる。主に語頭の母音に加えられる。気息記号には以下の2つがある。 * 有気記号(῾) - h音があることを示す。 * 無気記号(᾿) - h音がないことを示す。 ギリシアで紀元前5世紀ごろ標準となったイオニア式アルファベットに/h/音を表す文字がなかったために必要になった。/h/音自体は紀元後4世紀以前に消滅したが、その後も使われ続けた。 気息記号を含むギリシア文字のダイアクリティカルマークは最初は区別が必要な場合にのみ書かれたが、ビザンチン時代の800年以降には常に書かれるようになった。現代ではもはや/h/音が消滅して2000年近く経っていたにもかかわらず、1970年代までは時代錯誤的に気息記号が書かれていたが、トノス以外を書かない書き方(ギリシア語: μονοτονικό σύστημα モノトニコ・システィマ)が1976年から普及し、1982年には公式に認められた。 (ja)
dbo:wikiPageID
  • 3799517 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 1234 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 68822678 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
dct:subject
rdfs:comment
  • 気息記号(きそくきごう、古代ギリシア語: πνεῦμα、ラテン語: spiritus)とは、古代ギリシア語の表記に用いられるダイアクリティカルマーク。母音、およびρの上に置かれて、その前に/h/音が存在するかどうかを示すのに用いられる。主に語頭の母音に加えられる。気息記号には以下の2つがある。 * 有気記号(῾) - h音があることを示す。 * 無気記号(᾿) - h音がないことを示す。 ギリシアで紀元前5世紀ごろ標準となったイオニア式アルファベットに/h/音を表す文字がなかったために必要になった。/h/音自体は紀元後4世紀以前に消滅したが、その後も使われ続けた。 気息記号を含むギリシア文字のダイアクリティカルマークは最初は区別が必要な場合にのみ書かれたが、ビザンチン時代の800年以降には常に書かれるようになった。現代ではもはや/h/音が消滅して2000年近く経っていたにもかかわらず、1970年代までは時代錯誤的に気息記号が書かれていたが、トノス以外を書かない書き方(ギリシア語: μονοτονικό σύστημα モノトニコ・システィマ)が1976年から普及し、1982年には公式に認められた。 (ja)
  • 気息記号(きそくきごう、古代ギリシア語: πνεῦμα、ラテン語: spiritus)とは、古代ギリシア語の表記に用いられるダイアクリティカルマーク。母音、およびρの上に置かれて、その前に/h/音が存在するかどうかを示すのに用いられる。主に語頭の母音に加えられる。気息記号には以下の2つがある。 * 有気記号(῾) - h音があることを示す。 * 無気記号(᾿) - h音がないことを示す。 ギリシアで紀元前5世紀ごろ標準となったイオニア式アルファベットに/h/音を表す文字がなかったために必要になった。/h/音自体は紀元後4世紀以前に消滅したが、その後も使われ続けた。 気息記号を含むギリシア文字のダイアクリティカルマークは最初は区別が必要な場合にのみ書かれたが、ビザンチン時代の800年以降には常に書かれるようになった。現代ではもはや/h/音が消滅して2000年近く経っていたにもかかわらず、1970年代までは時代錯誤的に気息記号が書かれていたが、トノス以外を書かない書き方(ギリシア語: μονοτονικό σύστημα モノトニコ・システィマ)が1976年から普及し、1982年には公式に認められた。 (ja)
rdfs:label
  • 気息記号 (ja)
  • 気息記号 (ja)
prov:wasDerivedFrom
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of