毛抜形太刀(けぬきがたたち、けぬきがたのたち)は、三重県伊勢市の宗教法人神宮(伊勢神宮)が所有する太刀。毛抜形太刀は、平安時代頃に古代の大刀が後の日本刀へ移行する過渡期に製作された様式の太刀であり、現存数も少ないが、本太刀は備品等が完備された貴重な遺例である。国の重要文化財に指定されている(指定書・台帳番号は工第1354号)。なお指定当時の名称は毛拔形太刀であるが、1981年(昭和56年)10月1日の常用漢字の告示に伴い「抜」の字に読み替えて使用される。