『母を恋はずや』(ははをこわずや)は、1934年(昭和9年)5月11日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎。モノクロ、スタンダード、サイレント、全9巻、現存73分。 裕福な家の没落をテーマに、継母と継子の微妙な心理を描いた作品。小津は異母兄弟という複雑な設定にしてしまったので散漫になってしまったと述べている。また本作撮影中に本作同様小津の父が亡くなっている。初回興行は帝国館。 フィルムは現存するが、最初と最後の第9巻が失われている不完全バージョンである(父親の死後から始まり、貞夫が掃除婦に説得される途中で終わる)。 2013年に発売されたDVDボックス「小津安二郎 名作セレクションV」に収録されている。