梵天(ぼんてん, 巴: Brahmā )は、仏教の天部の一尊。梵天は仏教の世界観において最高位の一つである梵天界(Brahmaloka)の主である 。 古代インドの神ブラフマーが仏教に取り入れられたもので、十二天に含まれる。梵はbrahmanの漢訳。帝釈天と対になって祀られることが多く、両者を併せて「梵釈」と称することもある。 仏教の伝説では、悟りを開いた直後の釈迦は、その教えを広めることをためらったが、教えを広めるよう勧めたのが梵天サハンパティ(sahampatissa)とされ、この出来事は梵天勧請(ぼんてんかんじょう)と称される。 なお、天部(六道や十界の1つである天上界)は、さらに細かく分別されるが、色界十八天のうち、初禅三天の最高位(第三天)である大梵天を指して「梵天」と言う場合もある。神としての梵天はこの大梵天に住み、その下の第二天である梵輔天には、梵天の輔相(大臣)が住み、さらにその下の第三天である梵衆天には、梵天の領する天衆が住むとされる。