松山平野(まつやまへいや)とは、四国西部を流れる重信川、石手川が形成した東西20km、南北17kmの広大な扇状地で、愛媛県中部の松山市と東温市、伊予郡にまたがる沖積平野である。両河川も扇状地特有の伏流水(地下水脈)を形成しているが、少雨の気象条件のため安定していない。また、各地の中小河川は、暴れ回って扇状地を形成した両河川の名残である。松山の市街地が高台に位置するのは、洪水を避けるためであった。現在は河川改修も進んでいる。