東郷町斧渕(とうごうちょうおのぶち)は、鹿児島県薩摩川内市の大字。旧薩摩国薩摩郡東郷斧淵村、薩摩郡上東郷村大字斧淵、薩摩郡東郷町大字斧淵。郵便番号は895-1106。人口は3,280人、世帯数は1,266世帯(2020年10月1日現在)。面積は15.23平方キロメートル。 江戸時代の斧渕には外城である東郷に置かれた地頭仮屋の周辺に麓集落が形成され、斧渕の南端を流れる川内川沿いには舟倉町と呼ばれる商人町が形成された。大正時代に宮之城線が開通するまで川内川を往来する船舶による貨物輸送が行われており、水運の要衝として栄えた。 1889年(明治22年)の町村制施行により上東郷村の役場が置かれ、2004年(平成16年)の市町村合併まで東郷の中心地となっていた。また、日本国内において4か所のみで伝承されている古浄瑠璃に分類される東郷文弥節人形浄瑠璃(重要無形民俗文化財)が継承されている地域である。