日本シリーズ初の退場事件(にっぽんシリーズはつのたいじょうじけん)は、1969年の日本シリーズ第4戦(読売ジャイアンツ - 阪急ブレーブス、10月30日後楽園球場)で起こったクロスプレイの判定をめぐるトラブル及び関連する経緯をいう。 高い水準の技術がぶつかりあった場面であり、この試合を含めたシリーズ全体の行方に大きな影響を及ぼした。さらに日本シリーズでは史上初で、現在でも危険球退場を除けば唯一である退場処分が下され、後述するビデオの技術的問題、ビデオ判定導入の是非等、日本では野球ファンに限らず大きな注目を集め、アニメ「巨人の星」第148話「グラウンドの孤独者」の中で描かれるなど、永く語り継がれている。 なお、日本野球機構においては、本塁でのクロスプレイそのものについてはコリジョンルールが2016年から、判定への不服についてはリクエスト制度が2018年から導入され、関係する状況等は大きく変化している。 阪急ブレーブスの日本シリーズでのエピソードとしては、他にも1978年の日本シリーズ第7戦における当時監督であった上田利治による1時間を超える猛抗議と同様に有名となっている。